なぜだろうと考えることもないですよね 😄
幼いころからお母さんに、「お風呂に入りなさい、歯は磨いたの?」と言われながら、嫌々洗ってたのを思い出しませんか?
何も考えず習慣づいてる行為だから意味や、やり方まで深く追求することも、あらためて人に尋ねることもしないんじゃないでしょうか?
今回は、洗うということについてヘアケアを例にあげ考えてみます。
頭皮で気になるのが【フケ】【発疹】【痒み】と髪の毛の痛み度合いが真っ先に思い浮かぶのではないでしょうか?
1.フケは頭皮の老廃物
フケは頭から出る老廃物、つまり皮膚から出る垢のようなものです。
皮膚は約6週間のサイクルで生まれ変わるターンオーバー『新陳代謝』という機能が備わっています。
古くなった頭皮の角質が皮膚の奥から押し出され剥がれ落ちたものがフケなのです。
フケが目立つほど増える原因には、生活習慣の乱れが深く関与してると考えられています。
【食生活の乱れ】【不規則な生活】【睡眠不足】【ストレス】【疲労】等があげられ、こうした生活習慣がホルモンバランスの乱れを招き、頭皮のターンオーバーに影響を与えていると考えられています。
ということは・・・
「フケ」を治すには生活習慣を見直すことで改善することができるということになります。
フケがあるからと頭をゴシゴシ掻いたり、強くブラッシングするのは逆効果です。
頭皮に、病的なトラブルがなく乾いたフケが出る場合には頭皮の「皮脂不足」が考えられるので、洗浄力の強すぎないシャンプーに変え使用量も少なめで擦りすぎないように心がけましょう。
また、シャンプー後はしっかりと髪・頭皮を乾かし保湿剤を塗布することで潤いが補給できます。(頭皮を軽くマッサージするのも効果的)
2.ベトベトした黄色いフケは要注意
ベトベトした黄色いフケが出ている場合は、脂漏生皮膚炎が疑われるので医師に相談することをお勧めします。
思春期以後、特に30代40代にさしかかると、頭皮のフケが多くなったり、大きめのフケが頭皮にこびりついたりする人がいます。
また、顔面でも眉毛や鼻の両脇、こめかみや耳の裏側が赤くなったり、油っぽい細かい皮がこびりついたりしてくることがあります。
これこそが脂漏生皮膚炎の代表的な症状です。
軽症の場合は、乾燥肌や単なるフケ症と思い放置してしまいがちですが頭全体がフケだまりになり硬い皮で覆われる場合もあります。
頭のフケ症は、まだ炎症の少ない脂漏生皮膚炎の初期の症状と考えられています。
一度症状が出ると慢性化することが多く、自然に治ることは困難ですので医療機関で適切な処置をする必要があります。
脂漏生皮膚炎の原因は、まだ明確には分かっていませんが【遺伝的要因】【環境的要因】【精神的ストレス】等が関与した多因子疾患と考えられています。
マラセチアが症状悪化の原因にも
近年では、皮膚に常在している『マラセチア』というカビ(真菌)の一種が発症に関与していることが認識されており症状の悪化原因と考えられています。
マラセチアは脂腺から分泌される皮脂を栄養源としているため、皮脂の量が多くなると増殖します。
通常、分泌された皮脂は皮膚表面で汗などの水分と混合し皮膚表面をコーティングする膜を形成します。
これを『皮脂膜』といいますが、弱酸性で殺菌作用を持つため有害物質の侵入を防いでくれています。
皮脂の成分の1つである『トリグリセリド』はマラセチアなど皮膚の常在菌によって『遊離脂肪酸』に分解されますが、この遊離脂肪酸が皮膚に刺激を与えることが原因の1つだと考えられています。
また、増殖したマラセチア自体も皮膚に炎症を起こす原因になると考えられています。
頭皮に強烈な痒みや発疹が出てる場合は、医療機関での治療が必要とされ『ステロイド』等の外用薬が効果的であり、短期間の外用で改善が見られます。
ところが、脂漏生皮膚炎では外用を中止するとしばらくして症状が再発することがよくあります。
再発を防ぐためにも生活習慣の改善で予防することが大切になってくるのです。
最後に
身体を清潔に、しっかりと睡眠をとりバランスの良い食生活で健康的な毎日をお過ごしいただくことを願っています 😄
ドリフターズの『8時だよ全員集合』でも「ちゃんと歯を磨けよ、お風呂に入れよ」と言ってたのも、清潔にすることが最も健康であると促していたのだと勝手に解釈しています。