3月からの紫外線量は急激に増加します。
そこで今日は、紫外線とお肌の関係性について触れてみます。
肌の構造と役割
まず、お肌は3つの層に分かれていて、上から「表皮」「真皮層」「皮下組織」の順に形成されています。
それぞれに役割が異なり、表皮では、お肌の水分を蒸散させないように防いでくれたり、さまざまな菌やウィルスの侵入を防いでくれています。(バリア機能)
この層の下にあるのが基底層といい、新たな肌(細胞)をつくり出しているのも表皮の役割です。
皮膚の基礎部分である真皮層では、肌にタルミが出たりシワができることのないようにコラーゲンが表皮層をしっかり支えると同時にエラスチンが肌の弾力やハリを保っています。
この真皮層では、あなたの若さと美貌を保つために一生懸命ささえてくれているわけです。年齢と共にシワやタルミが出るのは、25歳を過ぎたあたりから体内でコラーゲンやエラスチンがつくられなくなってしまうからです。
皮膚の一番下にあるのが皮下組織です、結合線維や多量の皮下脂肪を含み、外からの力や衝撃を受け止めるクッションのような役割を果たしています。
紫外線が肌に与える影響
様々な肌トラブルの原因に「紫外線の影響」があるといわれています。
ここでは、紫外線がどのような影響を与えているのか解説いたします。
紫外線には、肌に対して一時的に強い刺激を与え、肌が赤くなる炎症や日焼などの原因をつくるUVB波とエネルギー量としては小いですが肌の真皮層まで到達し、肌の酸化を引き起こしてしまうUVA波があります。
刺激の強いUVBが表皮に20分程度照射されると、肌は軽い火傷状態になり角質層を壊してしまいます。
その結果、水分が蒸散してしまい乾燥肌や敏感肌を引き起こしてしまう原因になってしまいます。
また、肌を守るためにメラノサイトがメラニンを出しサングラスの役割をし、肌を守ろうとすることで小麦色に日焼してしまうのもこのせいです。
曇りの日でも降り注いでいるUVAはエネルギー量は小さいのですが、肌の真皮層まで到達し、肌の酸化を引き起こしてしまいます。
体はダメージを軽減しようと活性酸素を分泌するのですが、この活性酸素がコラーゲンやエラスチンまでも分解してしまうのです。
25歳を過ぎる頃から、エラスチンは体の中でつくられなくなってしまい、タルミやシワが増えてしまうのはこのためです。紫外線はこのように様々なトラブルの原因をつくってしまます、日頃から万全な紫外線対策をすることが大切です。